記憶が思い出に変わる時(仮)
――――――――
―――――
――
ここが東京…
人がいっぱい…
陽希…会いに来たよ…?
どこにいるの…?
東京駅は
思っていたよりも広く、
どこへ行こうか
ためらった。
「ヒックお嬢ちゃん、1人かぁ?」
そこへ1人のおじさんが
近づいてきた。
う…酒くさ…
「おじさんがいいとこぉ、連れてってあげる~」
「い、いや…結構です…」
―ガシッ
「っ!いっ、た……」
酔っぱらったおじさんは
強く手を掴んで放さない。
そして口角を上げて笑った。