記憶が思い出に変わる時(仮)
―――――――
東京に着いたはいいが
同じ新幹線だったのかも
わからない。
「優梨…どこ行ったんだろ…」
「あいつも東京とかわかんねぇだろ?」
「…ん」
くっそ!
人が多すぎる!!
とりあえず改札の方
行ってみるか…
「ね、あれ…」
五十嵐が見つめる先、
優梨が変な男と
タクシーに乗り込むところだった。
「優梨っ!」
くそ、間に合わねぇ!
「悪い、五十嵐後で連絡する」
「了解」
俺は五十嵐を置いて
後ろのタクシーに乗り込んだ。
「あのタクシー追いかけてください」