記憶が思い出に変わる時(仮)




―――――――



東京に着いたはいいが
同じ新幹線だったのかも
わからない。


「優梨…どこ行ったんだろ…」


「あいつも東京とかわかんねぇだろ?」


「…ん」



くっそ!

人が多すぎる!!


とりあえず改札の方
行ってみるか…





「ね、あれ…」

五十嵐が見つめる先、


優梨が変な男と
タクシーに乗り込むところだった。


「優梨っ!」


くそ、間に合わねぇ!


「悪い、五十嵐後で連絡する」


「了解」


俺は五十嵐を置いて
後ろのタクシーに乗り込んだ。



「あのタクシー追いかけてください」


< 72 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop