記憶が思い出に変わる時(仮)
「…それは、お前が
無事に帰って来れるのが条件」
「…な、に言ってるの?」
「わかってんだろ?陽希は――…「やめてっ!!!」」
陽希はいつもあたしを
守ってくれた。
いつも傍にいてくれた。
これからも一緒だって、
約束したんだから。
「そもそも…日向、
なんでこんなとこに…」
「…お前に
死なれたくなかったから」
あたしは大きく目を見開いた。
「…え?あたし……」
……死ぬって――…
あたしの顔の横の壁に
手をついた日向と
顔の距離が近い…