記憶が思い出に変わる時(仮)
*Side日向
「村岡、起きなさい」
「ん…何スか?」
「俺の授業いきなり寝るなんて
度胸あるな。
言い訳を英語で言ってみろ。」
案の定声をかけられた。
変な一言付きで。
でも、村岡日向は
にやりとその口角を上げた。
「…先生、
そんなんでいいんですか?」
「なにっ?!」
「I just want to sleep.」
(俺はただ眠かっただけだ)
クラスの中から
ドッと笑いが起きた。
…すごい人だな。
しかしそれは
一瞬の出来事。