先生サマ




そんな里緒の様子に不安を覚えながらも俺は庄野の隣に座り酒を飲んでいた。





間『悠也ぁ〜?

どうしたぁんだぁ?』





そう言いながら俺の顔を心配そうな覗き込む庄野。





悠「あのさ、動揺しながらも何かを隠してるっぽい行動をとるのってどう思う?」




そう遠回しに聞いてみる。




間『そりゃぁ何かあるだろ

誰かになにかされたとかもしくは告白されたとか』





そう言いながら一口酒をのむ庄野。





悠也「なにかされたって?」




間『さぁ?なにかされたはないと思うけど告白されたはあるんじゃない?



思い当たる奴いない?
里緒ちゃんを好きそうな奴』





そう聞いてくる庄野に俺は二人の顔がよぎった。





翔と航…




あいつらのどっちかが里緒に告白したのかもしれない




あるとすれば…





そう思った時には俺の体は動いていた





間『ちょ、悠也!?


いきなりどうしたんだよ!』




悠「里緒ん家行ってくる」




叫んで聞いてくる庄野にそう返事をし俺は玄関へとむかう。





間『おい待てって!悠也!』




そう後ろから俺の後をついてくる庄野。





悠「なに」




間『今日は行ったって迷惑なだけだからやめとけ



悠也いつも冷静にそこんとこ考えてるだろ?



なのに今日はどうしたんだよ』





そう俺の腕を強くつかんでいう。




悠「やな予感がするんだよ」




そう言って俺は俯く。





間『いやな予感って?』




悠「そんなの予感だから分かるわけねぇだろ」





間『あ、そっか


まぁなら電話もっかいしてみれば?



今度はなんか聞けるかもよ?』





そんな庄野の提案に俺は少し考えコクンッと小さく頷いた。





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