先生サマ
次の日――…
嫌な予感があたった
俺は何も知らず下駄箱に入っていた手紙の内容通りに裏庭へと足をはこんだ。
こんな朝早く…
そう面倒くさく思っている間にも裏庭についた。
そこには一人の女の子。
おとなしそうな容姿だが化粧はばっちりしている。
これがまさに見かけ騙しって感じ。
『悠也先生!
お話があります!』
そう頬をほんのりピンクにそめ頷く。
ま、なにを言いたいのか今までのパターンから大体予想がつく。
『あの、私先生が好きです!
つ、付き合ってくださいッ』
そう言いながら俺の前へ片手をさしだす。
まるでなんか踊りに誘われている気分…
ま、ここへ来てからこういうこと何度かあったけど全て断ってきたからな
今回もいつも通りに断ろうとした…
なのに…
悠「あのさ…
『言っておくけどッ』」
俺の言葉をさえぎりしゃべりだした女。
俺はその女の続きの言葉を黙って聞く。
『あのさ、先生に拒否権なんてないんだから
まぁ拒否なんかこれみたら絶対しないだろうけど』
その女の言葉に俺は何を言っているのかというふうに女をみる
っとその時―…
女の制服のポケットから一枚の紙がでてきた。
いや、紙というか写真か
「先生、これみたら嫌でも付き合わなきゃなんないと思うけど?」
そう言いながらその写真をピラピラとさせる。
よく見てみればいつ撮られたのだろうか。
昼の弁当時の里緒とキスしてる写真だった。
それを見て俺は顔を引きつらす。