先生サマ





里「…しつこくしちゃってゴメンね


諦め悪くてゴメンね


…潔く別れるよ」





悠『…里緒』





そう呟きながら私に触ろうとする悠也くんの手を私ははらった





里「悠也くん…



彼女、大切にしてあげてね。

次は今みたいに付き合ってすぐに別れようって言っちゃダメだよ?



女の子は傷ついちゃうんだから!

好きな人と幸せになりたいって思う女の子のキモチ大切にしてあげて



幸せにしてあげて」






そう涙をためながらも最後は笑顔で悠也くんに言った私。






私はそう言った後その場から走りだした。




たぶん笑えてた…






私笑えてたよね?





涙を流しながら私はそんな心配をしていた





女の子は好きな人と幸せになりたい






私も…




里「…悠也くんと幸せになりたかったよぉッ」






そう泣きながら呟いた





―――――
―――――――




私は一通り泣いた後すぐに花蓮へと電話をかけた





花『もしもーし



里緒あんた今どこにいるの!?』





そうちょっと怒り気味にいう花蓮の声を聞いて私は安心する






花『どーせまた悠也さんと何かやらしいことでもしてたんでしょ!』






そういう花蓮の言葉に体がキモチが反応してしまう





また泣きそうになる



でも花蓮には伝えなきゃだよね…





花『で、悠也さんとなにがあったのさ』





そう陽気な口調で聞いてくる花蓮に私は少し間をあけていった





里「…悠也くんとは



さっき別れちゃった」





そういう私の言葉に花蓮は驚く





花『えぇッ


マヂ!?えっ、ど、どうして!?』






花蓮は予想もしなかった言葉に戸惑っている様子。






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