先生サマ
翔side
里『翔〜!』
そう子供みたいに手を大きくふる里緒
可愛くて面白くて、里緒の仕草や行動の何もかもが愛しく思えてしまう
キョウダイだけどキョウダイではない俺達の関係
義理の姉ちゃんが好きってやっぱり変なのかな?
そう思っている間にも里緒はこちらへ近づいてきていた
里『翔!聞きたいことがあるの!』
そう言いながら俺の両手をギュッと握る里緒の小さな手にドキドキしてしまう
たぶん顔は真っ赤
それに気付いたのか里緒はパッと俺の両手を離す
里『ご、ごめんなさい』
里緒はそう言った後顔を俯かせてしまった
そんな里緒を気にしながらも用件を聞くことにした
翔「で、そんなに急いでなんの用?」
里『あ、あのね、翔の様子が変だったから見にきたんだけど…』
そう言いながら指いじりを始める
それはイコール俺のこと気になったってこと?
なんて淡い期待をいだきながら里緒に顔を近づかせる
それに気付いた里緒は頬を赤らめながら顔をひく
そんな里緒をみているとなんか変な気分になっちゃって
これが理性をおさえられなかった時の男の気持ちなのかな?
それなら今すごくその気持ちを理解できるよ
俺は…
仮にも姉である里緒に…
キスをした
これから揺れ動いてしまう関係に気が付かずに…
翔side 終