先生サマ




童顔なのは分かってるよ




だけどお前に言われたら非常に腹立つ





お前を殴りたいのを我慢してるんだけど





里『あのね、二人に…話しがあるの』





そうなぜか申し訳なさそうな表情をみせながらいう里緒





そんな里緒を不思議に思いながらも俺は里緒が喋りだすのを待つ






里『あのね、私悠也くんのこと好きなの


それはどうしようもなくて、悠也くんが他の子のとこに行った時だってとっても悲しかった


苦しくて死んじゃうかと思ったの…』






そんな里緒の言葉に嬉しさと少し罪悪感を感じながら聞いている





里『でもね、その時に優しい言葉で支えてくれたのは翔



それは紛れもない事実で、すごく大事な存在なの



かけがえのない大好きな人なの』





そう口にする里緒




でもその言葉に俺は違和感を覚えた





里『優柔不断なのは分かってる


でもね、今はどっちが好きとか正直分かんないの


どういう好きなのか分かんないの



だから、その答えがでるまで待ってて…くれますか?』





俯きながらいう里緒はすごく辛そうで



なにも言えなかった



それ以前に責める気にもなれなくて





悠「分かった

待つ。里緒が答えをくれるまで。


自分勝手な都合で他の女のとこいったり里緒んとこ戻ったりで迷惑かけたし、そのくらいしなきゃ



俺が納得しないし」




そう里緒を真っ直ぐみすえていった





里緒は俺の言葉にホッとしたのかすこし安心したような表情をみせた




翔は黙りこくったまんまで里緒の問いに答える気配もない





悠「お前もなんか一言くらいいえば?」



そういうが返ってきた言葉は



翔『黙れ』




の一言だった


いくら義理とはいえ里緒とキョウダイだろ



えらい違い…


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