先生サマ
翔『…里緒』
里「なに?」
翔『…俺さ、あんなん言われても、やっぱ里緒が好き
だからさ…
里緒を少しでも振り向かせるよう努力をするぐらいは
…してもいいよな?』
真剣な表情をしながら聞いてくる翔に動揺しながらも私は小さく頷いた
里「私が言うのもなんだけどさ、
人を好きでいたり、努力したりするのは自分のことだから、別にいいと思う」
私の言葉に翔はクスクス笑いだした
翔『本当ッ
里緒がいっても説得力ねーな』
翔の言葉にムッとしながらも内心安心していた
翔との仲がくずれないでよかったって
そう思った今日この頃―…
私はやっと、一人の人に決めれたのです
次の日―…
里「ってことで優柔不断な里緒ちゃん卒業!
おめでとーッ
パチパチパチ!」
の放課後に教室でそんなこと叫んでいる私
花『…おめでとー
翔くんが可哀想な気もするけど』
里「うぅッ
それは…」
花蓮の言葉がおもいっきり胸に刺さる
翔が可哀想
確かにそうなんだけど
里「気にしてるのにぃ
そんな痛いとこつかなくてもいいじゃーんっ」
折角あがっていたテンションがいっきに急降下していく
花『あー、ゴメンゴメン』
花蓮にあやされていると…
ガラッと教室のドアがひらいた
見てみるとそこには私の大好きで、一番愛しく思える人
それであって学校では私の…
悠『里緒、お前声でかすぎ…』
里「悠也くんっ
お仕事終わったの?」
悠『ん、帰る?』
里「はいッ!」
私の…
大好きな大好きな
先生サマ
【END】