先生サマ




花『そ、そうなの?



ならどうして保健室で寝てたの?どこも悪くないのに…。』





そう不思議そうに聞く花蓮。





そういえば私なんで保健室にいたんだっけ?





確か一時間目はうけたよね?





それで悠也くんに怒られたんだよ!



俺の初授業をなんだと思ってる〜!って。





それで悠也くんに呼び出されて…、悠也くんが寝ててそれを見てて…。







………そうだ。私悠也くんの笑顔にノックアウトされて気絶したんだった。






やっと花蓮が知りたがってる答えを思い出したけど…、





こんなの恥ずかしくていいたくない!





そう頭を抱えながら一人悶えていた。





そんな私を花蓮が怪訝そうな目で見ていたのは言うまでもない。






―――――
―――――――



放課後…。





悠也くんに迷惑かけたし謝らないとと思い、私は職員室へと向かった。





職員室に着きドアをノックしようとした時だった。





『佐原せぇ〜んせ♪』





そういう声が聞こえた。
職員室の前の廊下。





私がいる2メートルくらい先に悠也くんと悠也くんと同じ歳の綺麗な田畑先生がいた。





私はそんな二人の会話を盗み聞きしようと見つからないようにすぐそばにあったロッカーにばれないように隠れた。





悠『なんっすか。田畑先生。』





田畑先生、綺麗なのにまるでそんなのは興味ないというふうな口振りで悠也くんは田畑先生に言葉を返す。




さすが悠也くん!





きれいな人にも目をむけずに!





なんてロッカーの中でガッツポーズをしながら感心する。





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