先生サマ
田畑『もぉ〜、冷たいじゃないですかぁ!悠也セ・ン・セ・イ♪』
そう悠也くんに甘い声で囁く田畑先生。
なんかいつもと違う感じ…
っていうか先生同士、しかも学校で!職員室の前で!
なに考えてんのよ
田畑先生はぁ〜〜〜!!!
そうなぜか苛々しながらもロッカーのドアを少しあけて様子を見てみる。
田畑『ねぇ〜、悠也先生〜!これから用事ないなら二人でどこか食事にでも行きませんか?』
そう悠也くんに近づき悠也くんの耳元で囁く。
しかもなぜかいつもより声が高い。
田畑先生ってば、悠也くん狙いなの分かりやすすぎ!
なんて思いながらもどんどんそんな田畑先生を見ているのに腹立ってきて思わずバンッと勢い良くロッカーの扉を開いた。
その音にびっくりして私の方を見る二人。
私はそんな二人にお構い無しにずんずんと悠也くんと田畑先生の方へと歩みよっていく。
田畑『あら?あなた…、どうしたの?
そんなに怒って?』
そう何もやってませんよ〜、って感じにニコッとほほ笑みながら私に聞いてくる田畑先生。
でも悠也くんからは離れる気ないらしく、ずっと悠也くんの手を握ったまま。
田畑『今いいとこなのに空気読めないのかしら?』
オマケに仮にも生徒の私の前で堂々という。
私はそんな先生に対抗心を燃やし返す。
里「先生こそ!神聖な学校の廊下でなにをしてらっしゃるんですか?
それにここは職員室の前です。
そこらへんのマナーちゃんとしてくれませんか?
生徒に校則校則っていう前に。」
そう言いたいこと言った後私はキッときつく先生をにらみつけた。