先生サマ
里『言い訳しなくたっていいよぉ〜だ。』
そう唇を尖らせて片付けを再開する。
あぁ、一体どういえば信じてもらえるんだろ…。
っと俺はテンションを落しながらそんなことを考えていた。
っていうかこの本絶対に庄野(間山)か哲哉だよな…
最近ここに来たのあの二人しかいないしエロ本を持参するなんてあいつらくらいしかいない。
悠「次あったら半殺ししてやろ…。」
なんて呟いたことを心に決めながらも里緒が掃除する姿をじっと見ていた。
そして、エロ本が見つかって以来部屋から出るまで里緒は一言も喋らなかった。
―――――
―――――――
7時15分―…
学校についてから5分くらい時間にゆとりをもてるようにと家を里緒と一緒に出発した。
里緒は辺りをキョロキョロと見回し誰かいないか確認していた。
悠「この辺生徒あんまり通らないから大丈夫だろ。」
里『分かんないよ!
警戒しとかないと後で痛い目見ちゃうんだよ!?』
なんて言いながらもまだキョロキョロする。
何度も確認し人がいないことに安心したのか里緒はため息を一回ついた。
里『ふぁ〜、前後左右確認!危険人物なし!』
そう言ってやっと歩きだした。
っつか今ので既に5分たったんじゃない?
なんてことを思いながら歩いていた。
――学校――
学校に到着して職員室についたのがちょうど7時半。
ギリギリじゃん。
そう考えながら里緒が職員室の前の階段へ上がっていく前に手をふりそこで里緒と分かれた。
その後職員室のすぐ前にある下駄箱で靴を中靴に履き替え職員室に入ろうとした時だった…。
突然入り口に立ちはだかった小さい影。