先生サマ

里「ゆ、悠也くんッ！」





悠『……っつーか里緒忘れたりしてないよね？



俺が里緒に告ったこと。』




そう私を抱き締めたまま耳元で囁く悠也くん。





そんな悠也くんの言葉が耳元で言っているせいかやけに甘く聞こえる。





悠也くんの言葉に私は返事をせず沈黙したまま。





悠『…里緒？』





私が返事を返してこないことに不安を感じたのか、悠也くんはやけに哀しげな目で俯く私をのぞき見てくる。





いつもは無表情の悠也くん。





そんな悠也くんがいきなりそんな表情を見せるなんて…





反則だよ…。





そんなことを考えているとザワザワと集団の人の声が聞こてきえた。






里「ゆ、悠也くん！
もう離してッ！見つかっちゃうよ！」





そんな私の言葉に悠也くんはギリギリ見つかりそうかってとこで私の体からするっと腕をはなした。





っとそこで丁度女の子の集団が私と悠也くんを目にした。





『あ、佐原先生だぁ♪』





そう言いながらこちらへパタパタと音をさせながら走ってくる。





悠『里緒、放課後一緒に帰ろうね。』





そう女の子達が近づいてくる前にボソッと私の耳元で囁き女の子達の相手をしにいった。





私はそんな悠也くんの背中を暫くじっと見つめ教室へと戻っていった。