先生サマ

それが気に入らなかったのか、悠也くんは不機嫌そうに私を見て言う。






悠『…なんでそんな離れてんの…？』





なんでって…





里「ふ、深い意味はございませんが…？」





そう首をかしげながら言った私をみてため息をつく悠也くん。





意味が分からない奴って思われたかな？





そんなことを考えていると…





悠『ならもうちょっとこっち寄れば？』





そう言いながら私の腕を引っ張り自分の方へと引き寄せる。





油断していた私は引っ張られたことにより悠也くんの胸へと倒れこんだ。





里「ご、ごめん！」





そう顔を真っ赤にしながらバッと素早く悠也くんのもとから離れる。





悠『…別に。』






そう私の行動に目をまんまるくしながらも短く返事を返す。






暫くの沈黙…





とても気まずい雰囲気の中その気まずい空気を破ったのは悠也くんからだった。





悠『里緒…、さっきの話の続きなんだけど…』





そう私を真っ直ぐ真剣に見据えいう悠也くん。





そんな悠也くんから目がはなせずにいる中言葉を返す。






里「…なに？」





さっきの続きとはたぶんお酒を飲んだ後悠也くんが私に何をしたかってことだろう。





でもあえて言わなかった。




悠『酒飲んだ後のこと…』





ほらやっぱりその話だ。