先生サマ




悠『俺なにした?』






そう言いながら真っ直ぐ私をみていう。





私は悠也くんの目から顔をそらして言う。






里「な、なんにもしてないよ?」





そう言ったけど悠也くんはそれを反論する。






悠『嘘。本当のこと言って?』






そう言い俯く私の顔を覗き込みいう悠也くん。





そんな悠也くんに負けて話した。






里「悠也くんだけが悪いんじゃないの。



知ってる?悠也くんね、お酒を飲んだら人が変わったようになるの。」






悠『へ、へぇ〜』






私の言葉を聞き知らなかったというような目で私の話をきく。





里「それで、悠也くんが昨日上目遣いでチューしてっていうから…



最初は断ってたんだけど、可愛さに負けて私からキスした…みたいな。





だから私のほうこそごめんねなの。」





そう言い終わった後私は暫くの沈黙の中立ち上がった。





里「じゃぁ、帰るね」





そう言って玄関へ向かい出ていこうとした時だった。





悠『待って!』





そう言いながら後ろから私を抱き締めてくる悠也くん。





後ろから抱き締められたことに私の胸はドキドキしている。





里「ゆ、悠也くん?」





そう言った時だった。
悠也くんは私を抱き締めたまま私の耳元でそっと囁いた。





< 64 / 151 >

この作品をシェア

pagetop