先生サマ



   花蓮side


なんなの…






何なのよっ!





あきらかにおかしい里緒と悠也さんのあの態度!





なにかあって気まずくなったのバレバレじゃない!





そう思いながら私はだらしなく机にふせ分かりやすく落ち込む里緒を放り教室をでていく悠也さんを追い掛けた。






すぐ前には悠也さんの背中。





花「悠也さん!」





私は悠也さんに声をかけた。






悠也さんは叫んだ私の方を振り向き近くに歩み寄ってくる。






悠『あのさ、一応ここ学校だからさ佐原先生って呼ぶか悠也先生にしてくんない?』





そう半目で私をみながら言う悠也さん。





確かに今の言い分は正しかったので私は言い換えた。





花「悠也先生。



里緒となにかありましたか?」






まわりくどく言っても悠也さんは分かりそうにないからなと考え直球に本題をだした。






その瞬間にずっと私とあわせてた目を突然そらす。





悠『…なんにもないよ?』




そう苦笑いでいう悠也さん。





あきらかに目をそらしたその時から様子が変だと確信できる。





花「あの、正直に話してもらえませんか?」





悠『だから…ッ』






まだ言おうとしない悠也さんに段々苛々してきた私は脅しにかかることを決めた。





花「正直にはかないと里緒といる時の悠也先生の表情豊かな恋する男全開の顔を掲示板に貼って皆にさらしますよ。」






少々あくどいが悠也さんが動くにはこれしかないだろう。






私は悠也さんをおどしながらピラピラと隠し撮りした写真をちらつかせる。






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