先生サマ
里『あ、あの〜
決して悠也くんをなめてるわけじゃなく腹立つだけなんで…』
なんて目をそらしながら遠慮がちにいう里緒。
明らかになめてるとしか思えないけどね。
そんなことを思いながらも里緒の隣へ腰掛ける。
俺が隣に腰掛けたことで里緒の体がビクッと震える。
悠「…学校だから何もしないっつの」
そう言って里緒の両頬をつまむ。
里『いひゃいいひゃい』
そんなことを里緒は涙目になりながら言っている。
悠「…あのさ、さっきの本当無責任だった。
ごめん。
俺の気持ちが分からないのもあんなん見たら無理ないと思うけど…
俺、あん時言った気持ち変わってないし。
あの時より…、里緒のこと…
その〜…、好き。」
そう言って真っ赤な自分の顔を隠すように俯く。
里緒は俺の顔を涙を目にためたままの状態で覗き込む。
里『…本当?』
里緒の本当?と聞く言葉に小さく頷く。
里緒は俺の反応を見て素直に涙ながらに笑っていた。
里『えへへ…////』
そう涙を拭き取りながら笑う里緒にそっとキスを落とした。
里緒も最初はビックリしていたみたいだけど受け入れてくれた。
暫くのキスの後、そっと唇を離した俺と里緒。
沈黙が続く中、その沈黙を破ったのは里緒だった。
里『あははッ、悠也くん何もしないって言ったくせに〜』
そうクスクスと笑いながらいう里緒。
悠「うるさい。
…里緒がキスしてほしいって顔に書いてたからしたんじゃん。」
そうちょっと里緒をからかうようなことを言ってみた。