先生サマ



外へ出てみれば人がさっきより増えていた。





里『なんだろう?』





悠「さぁ?なんかあんじゃね?」





そんな会話を里緒としながら人だかりへと段々近づいていく。






悠「お前ら何してんの。



さっさと帰れよ。
下校時間だろ?」





そう言いながらも人だかりの原因を見ようと顔をのぞかせてみる。





生徒1『あ、悠也先生!



この子先生の兄弟ですか?なんだかカッコいいとこが似てるんですけど!』





なんてニコニコ笑っていう女子生徒。





だけど俺には妹はいても弟はいない。






悠「どいつ?」





とりあえず女子生徒に間をあけてもらいソイツを見てみることに。






そして中心にいた人物がやっとおがめた。





その中心人物とは、見ればみるほどに男の俺でもカッコいいと思えるような顔立ちをした学ランを着た男。




そいつの目はつり目はつり目でも大きな瞳に二重まぶた。





まつ毛はいい具合にくるんっとあがっている。





形のいい鼻に薄いやわらかそうな唇が印象的に思える。





誰から見てもいい男にしか見えない。





人だかりが出来るのも分かる気がするそんな顔立ちの男はしれっとした顔をしている。





中学生?高校生??




そんなことを考えていると里緒が後ろから突然大きな声をあげた。






里『か、翔!?』





そう言いながら中心にいた男をさす。






里緒…、こんなカッコいい奴と知り合い?





なんて思いながら二人の関係がどんなものか知らず不機嫌になっていく自分。





翔『里緒』





翔と呼ばれた男も驚く里緒に近付き不機嫌な顔をしながら里緒の名前を呼ぶ。




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