先生サマ




翔は面倒くさそうに眉をひそめる。





里『うん?分かった!』





里緒は不思議そうにしながらも座っていた席をたち俺の横へと歩いてくる。






里『翔、行こ?』






そういう里緒の言葉に翔はため息をつく。





翔『俺が行かないほうがいいんじゃない?


先生は』






そう言って俺の方をみる翔の目は挑戦的にみえる。





でも確かに翔がいないほうがいいかもしれない。





悠「んじゃ、お前こなくていい」





そう一言言って俺は歩きだした。






里緒は小走りで俺に近づき俺の隣を歩いていた。





―――――
―――――――…


面談室―…





俺と里緒は面談室にあったソファーに並んで腰掛けた。





沈黙が続く中、俺はその沈黙破った。





悠「…何で呼ばれたか分かってんの?」





そんな俺の言葉に里緒は首を横に振る。





里『どうして?』





そう言って首をかしげる。




悠「ねぇ、俺と里緒って本当に付き合ってんの?



なんか付き合い前と変わらない気がする。


俺はそれより逆に離れた気がするのは気のせい?」






そう俯きながらいう。





里『…どうしてそんなこと言うの?



私のこと嫌いになった?
別れたくなった?』





そう声を震わせながら話す里緒。





俺はその声で顔をあげ里緒を見てみれば里緒は涙を流している。






なんで?
泣きたいのはこっちなのに…






悠「里緒?」





里『私ッ』





俺の言葉を里緒は大きな声でさえぎる。





里『私、別れないよッ


認めないもん!』





そういう里緒の言葉。
うれしかった…





けど、なんの話してんだ?



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