蝶龍
冬馬「落ち着いたか⁇」
琉伊『うん。来て早々ごめんね。』
冬馬「いい。俺がここに来たのは全てを聞くためだ。」
全て…。
あき兄ぃの死について
真実を知っているのは。
あたしと石動隼人。
そして死んだあき兄ぃだけ。
あたしは親父や母さん
嵐蝶の皆にはあき兄ぃは自分が
殺したんだとしか言わなかった。
違う。
言えなかったんだ。
琉伊『そうだね。冬馬は知るべきだね。あき兄ぃの死の真実』
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冬馬「……。」
琉伊『ね…あたしが殺したようなものでしょ。』
必死に涙をこらえて
笑顔を作った
冬馬の前で泣いていいほど
あたしの罪は軽くはないから。