蝶龍
俺の胸に顔を埋めながら
泣きつづけていた
琉伊も…いつの間にか寝ていたんだ。
冬馬「なあ…琉伊。俺は…ずっと……−−−−。」
静かな部屋へと
消えていく声…。
その続きは…けして口に出来ない本当の気持ち。
琉伊『……ぁ…き…兄…ぃ。……こ……き…ぃ…。』
寝言を呟くその顔には。
誰より綺麗な。
透明な涙。
冬馬「…。明日…琉伊にあいつらの気持ち…伝えてやるか。」
だから
今…いや…今日だけは
蝶龍も岩動隼人も暁の死も
なにもかも忘れて
ゆっくりおやすみ。
いい夢だと…いいな。
〜冬馬サイドEND〜