蝶龍
石動の倉庫から
数十メートル離れた場所で
翔と流を
木にもたれさせケータイを開いた。
アドレス帳から一人のケータイへ
電話を入れた。
琉伊『…流と翔…○×倉庫付近の木の近くにいるから…』
そう言い残し
相手の返事を聞かず電源を切った。
怪我のせいで
少し熱っぽい2人。
ごめんね…ゴメンね…
ただ謝ることしかできない
ハンカチでそっと2人の血を拭う。
流・翔「「…ぅっ…」」
小さいうめき声をあげ
ゆっくりと瞼が上がった。
流「る…ぃ…さん…⁇」
琉伊『ゴメンね…ホントに…ごめっ…』
翔「ぁ…やま…ら…なぃ…で…くださ…ぃ…」