蝶龍



あたしのことは忘れて??




一瞬…俺の聞き間違いだと
思いたかった




裕斗「冗談でしょ??」




流・翔「「…………ッ」」




2人は無言で俺たちを
まっすぐに見つめた



2人はこんなくだらない嘘をつくやつらじゃない





和慎「2人とも他は何かありますか??」





流「伝言は以上です。しかし、引っかかっていることが1つあります。」





光樹「なんだ」





翔「伝言を伝える時も俺らと話しているときも琉伊さん…ずっと泣いてらしたんです。」





泣いていた。
あの強がりで人に弱みをあまり見せない
琉伊が泣いていた??



お前はまた1つ1人で何かを
背負っているのか






流「それに…ゴメンねと何回も謝られた上に…もう2度とこんなこと起こらないとも言ってました。」







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