蝶龍



裕斗「こんなの同姓同名…なだけだよね」





拓哉「琉伊が兄貴を殺した奴の族の姫なんかになるわけないやんけ」




俺もそう
思いたかった。



でもさっきの推測が
これで確信に変わった。



琉伊と石動との間に
何らかの取引があった。


その取引はきっと


流と翔を開放する代わり
琉伊が姫になる


だと思われる。




春真「光樹…どうする。」





光樹「これは…俺らだけで解決できるレベルじゃねぇ」





裕斗と拓哉は
悔しそうに顔を歪め
俺たちの会話に耳を澄ました。





和慎「そうですね。ここは戒さんや圭さん…理事長や廉斗さんにも話しましょう」




全員が頷いた。

俺の嫌な予感当たっちまった。

どうしてお前は自分を簡単に犠牲にしちまうんだよ


でも1番許せねぇのは
俺自身だ。



メンバーを守れず助けられず
好きな女すら守れない




だから…今回は
死んでもお前を…琉伊を助ける。



待っててくれ…琉伊。





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