蝶龍
第5章

Episode11



〜琉伊サイド〜



翔と流
無事だろうか

怪我も酷かったし。


って…。
あたしのせいなのにね




倉庫にある
地下室にあたしは

ほぼ監禁状態だ。



窓もなければ
隙間一つない


あるのは
頑丈なドア一つ。




ギィーッ…。




錆びているのか
開け閉めする度こんな音がする




石動「琉伊…」




琉伊『……ッ』





こんなの慣れなきゃ
もう…逃げられないから




石動はあたしを
抱きしめるとキスをする


角度を変え啄むように何度も…何度も…。



気持ち悪い。
こんなの嫌だよ…




光樹…。



涙しても石動は止まらない




石動「琉伊…愛してる」





琉伊『…ッぁ…ン…』




酷く敏感な自分が
ムカつく。


心はこんなに
嫌がってるのにね。



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