蝶龍
夜…タバコを吹かしながら
空を見上げてる冬馬さん
光樹「冬馬さん…??」
冬馬「んぁ??悪ぃ悪ぃ…」
光樹「話って…。」
その場の空気が
重たい。
風と木葉の音しか聞こえない。
冬馬「…光樹。明日はきっと長い戦いになる」
光樹「覚悟してます」
冬馬「何を優先するか選択を誤るな」
光樹「えっ…??」
俺を見つめた
冬馬さんの視線が
あまりも鋭くて冷たくて
だけど暖かい意味の
含んだ言葉に
光樹「…はい」
と返していた。
冬馬「話はそれだけだ…明日…健闘を祈る」
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冬馬さんの背中は
凄く…切なげだった。