蝶龍


本当はこのまま
帰ってほしかった…。



力の差があるにしても
みんな少しは怪我してる



そんなみんなを
見るのは辛かった。


あたしにとって皆は
いつの間にか

何よりも大切になっていた




光樹「…琉伊。」




琉伊『…こ…ぉき』




光輝「勝つから」




そう微笑むと
石動に向かい顔付きが変わった




石動「お前は潰す」




光樹「やってみろよ」





あたしは
ガラにもなく祈ってしまった



光樹が勝つように
怪我をしないようにと




< 163 / 203 >

この作品をシェア

pagetop