蝶龍


答えなんて決まってる。



琉伊『あたしも…ッ…好きです』



涙が邪魔して
紡げない言葉に

自分の気持ちを乗せて

光樹を見つめた。



光樹「フッ…その目…誘ってる??」



勝ち誇ったような笑みを見せ
そう呟くとあたしの唇に

暖かくて柔らかい
感触が触れる。



ソッと目を閉じて
この幸せを噛み締めた。



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