蝶龍
琉伊『あいつらがとうとう動いたか。』
冬馬「…あぁ。最近の夜の繁華街で多数目撃されてる。」
琉伊『……。』
冬馬「あいつが…」
琉伊『なに??』
よりいっそう
険しくなる冬馬の顔。
こんな冬馬
久しぶりだ。
冬馬「あいつ…蝶龍を探してる」
琉伊『………ッ!!?』
う……そ……。
あまりのことに
声が出なかった。
冬馬「しかも蝶龍が琉伊だと知っている。」
琉伊『な゙ッ!!?』
そんな!!
じゃあ…まさか。
琉伊『ダメッ雷龍の皆が…!!戒兄ぃや圭兄ぃ…冬馬や廉斗があき兄ぃの二の舞になる…ヤダ…ヤダヤダ…ッ!!!!』
ぎゅうッ。
冬馬「…落ち着け。大丈夫だ。」
琉伊『と……ま……。』
優しく包む
冬馬の腕の中は
まるで
あき兄ぃに抱きしめられてるみたいで……。
すごく…すごく。
安心した。