蝶龍



琉伊『あいつの狙いは今も昔もあたしだったって事だね。』



冬馬「馬鹿なこと考えんじゃねぇぞ…。」



全てを見透かすように
あたしを見据える。


分かってる。
あたしの考えは


バカ以外の
何でもないことを。


だけどね。


あたし嫌なの。


もう二度と。
あたしのせいで


誰かが死ぬのは。



琉伊『冬馬…このことあたし以外で誰が知ってるの??』



冬馬「…まだ琉伊にしかはなしてねぇよ。」



琉伊『そっか…なら。誰にも話さないで。』



冬馬「……分かった。」



渋々
頷いてくれた。


これは
あたしの喧嘩。


あいつとは
ケリつけなきゃ
いけないんだ。



あき兄ぃ
みてる??



あたし…怖いんだ。


だけどね。

あき兄ぃの仇をとりたいから。


あいつに…自分に負けたくないから。



見ててね。



あき兄ぃ。




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