なぁ、泣けよ。
ガラッ
『お、はえーなお前ら。新入りくるって聞いてはりきってきたんか?』
ははっ♪と笑いながら店に来た店長。
すると拓が、
『そうなんすよ♪すげぇ楽しみで!で、例の新入りは?』
キラキラした目で問いかける。
『あぁ、もうすぐ来るんじゃねぇか?‘結羽’可愛くてよかったな♪期待以上だと思うぞ』
‘結羽’って名前か、まぁ別に興味ねぇけどな。
『まじっすか!?』
めっちゃ嬉しそうだなこいつ。
どーせまた遊びだろうな。俺らはいつになったら本気の恋ができるのだろう。
『あ、そういえば‘結羽’は俺のこと奏汰さんっつーから』
‘奏汰’?
『え、もしかして店長の名前すか?』
『あぁ、そうだ。言ってなかったか?俺の名前は神崎奏汰(かんざきかなた)』
まじか、初めて知った。
『いつも店長って呼ぶから知らなかったっす』
拓が驚いた顔で言う。
『良い名前だろ?結羽は特別だからいいけど、お前らは今まで通り店長って呼べよ?』
「「うぃ―――す」」
その時だった。
ガラガラッ