なぁ、泣けよ。
『相変わらず結羽ちっちぇーよな!でも大人っぽくなったんじゃね?』
『うー…150㎝とかホントちびすぎですよね。でも少しでも大人っぽくなったって言ってもらえてよかった♪』
拗ねた顔したと思ったらすぐに笑顔になる結羽。
なんだろ……―
ホントに会ったばっかなのに目が離せない。
初めての感覚に俺は戸惑いを隠せずにいた。
『そういえば結羽。お前どこに住むか決まったのか?』
そう店長が聞くと結羽は少し曇った表情をして答えた。
『あ、はは…♪まだ決まってなくて―…。決まるまでしばらくホテルに泊まろうかと終わってます』
へぇー…大変なんだな。親と住んだりしねぇーのかな。と、俺は人事のように聞いていた。
『そうなのか…。大変だな。でもすぐにそんな住むとこ見つからねぇだろうし、だからといっていつまでもホテルで泊まり続けるわけにいかねぇだろ?』
『ハイ…。でも仕方ないですし…』
苦笑いの結羽。
『あのー、そろそろ俺らを紹介して下さいよ店長。』
少し深刻な話しをしてたにも関わらず割り込んだのは拓だった。