甘く、そして切ない「好き」
部活を終えて帰るとき、後ろから声がする。雅ちゃんだ




「空とかいうやつさ大悟が好きなんじゃない?まじムカつくわ」




え………なんで…会って間もないのにいきなり悪口?




悪口を言われた怒りと好きな人を知られた悲しみがまじって




泣いた…涙がもうでないだろう。というくらいまで泣き続けた。




どれくらい泣いたんだろう。携帯を開くとメールが一通。電話が三回。




時刻はちょうど21時。はは…泣きすぎたなぁ。泣き初めてから3時間たった。




メールを開くと…




え!?赤水クンから?いや…メアド知らないし…え!!だれ?




恐る恐るメールを見てみた




「こんにちは!!
赤水大悟です。大悟って呼んでね!!
ずっと泣いてて返事もないから
元気付けようと勝手にメアド交換しちゃった…ごめん
迷惑だったかな?今日空の悪口を谷澤がいってて大丈夫だった?」




この一つ一つの言葉の優しさにまた涙が溢れてきた。
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