未完成なパズル



ちょっとイラっとしながらも、席を交代。



「サンキュ。」



そう言うと
代わった先でも
やはりこちらに椅子を向け
満面の笑みで私を見つめる。



「俺、愛莉のこと気に入った!」



突然の言葉に驚く。



「…私、あんたに気に入られるようなことしてないけど。」



内心少し照れながら
でも
冷静に言った。



「俺が気に入ったんだからいーの!」



そんな私に
イタズラっぽい顔で
嬉しそうに言う。






< 22 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop