未完成なパズル




淡い茶色の髪が
日の光に反射して
キラキラと輝く。


それが
もの珍しいのだろう。


校門の前で立ち止まる私を、
誰もが不意に振り返る。

周りを見渡しても、
私のような身なりの人はいない。


みんな、
黒髪にきっちりと制服を着こなし、
如何にも模範生といった感じ。


何となく自分が浮いているのが分かる。




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