Lie to me


「ヤッホー」


それに反応するように部屋の中から転快な声が響く。


能天気とも言える笑顔で玄関まで歩いて来た茶髪男。


一見ホストにも見える藤堂 千駿(トウドウ チハヤ)が蜜の様に甘いマスクでマリアを迎えた。

マリアの前に来て.膝間付き、マリアの手の甲に唇を這わす。



「お疲れ様です。マリア様」


忠誠のキスをする千駿に近ずくとたんに香る酷い異臭。


キツすぎる甘い香水の香りきマリアは不機嫌そうに眉を寄せる。


『千駿.なんか臭いんだけど』



「デート帰りだからぁ。なんつって。マリアちゃん.手厳しいなあ」







< 20 / 23 >

この作品をシェア

pagetop