イケメン彼氏の秘密



お兄ちゃんは咳払いをした後、言い訳を始めた。



「別に歳=いない歴ではない!いたさ!いた頃もあったさ!全部短期間だけどな!」

「別れの原因って何なんですかぁ?」

「デートは大体しなかった外うろつくの面倒だし。してもかならず寝過ごして遅れた。あとは学校は俺の睡眠タイムだからな。たいして話したりはなかった。あとはメールとか電話されてもゲームしてて気づかない、という感じが別れの理由上位だな」

「うっわー……」

「それ絢歩さんに問題ありですよ…」

「お兄ちゃん…」



もし次に彼女ができたら今度は私が色々してあげよう。


部屋から出すとか部屋から出すとか……。



「超残念なイケメン…ま、まぁ新しいジャンルとしてはいいかもです!ってことで一緒に行きましょうお兄さん♪」

「陽菜乃ちゃんいいの?お兄ちゃんすぐ疲れたとか帰るとか言い出すと思うよ?」

「それに絢歩さんは奢ったりしてくれないと思うぜ?」

「お前らよく本人の前でそういうこと言えるよな…」



だって事実なんだもん。


陽菜乃ちゃんは「うーん…」と考えた後、にっこりと笑顔になった。



「大丈夫です!言わせませんし奢らせます♪」

「ええ…こっちもこっちでなんつー発言を……」



お兄ちゃんは「行きますよ~♪」と陽菜乃ちゃんに引っ張られ学校へと入って行った。



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