イケメン彼氏の秘密
連れて行かれるお兄ちゃんを見送った後、私達も学校へと入った。
本当人多いなぁ。
パンフレットを受け取り、人が少ない隅へと寄る。
月桜の文化祭は3日間あるらしくて今日は2日目みたい。
「恭奈どこ行きたい?」
「どこでもいいよ?斗真は?」
「んー…友達は全部面白いから全部回れって言ってきたんだけどさ。今日だけじゃ無理だな」
「だね。えーっと……15…!?1学年15クラス以上はあるよ!?斗真!」
「まじかよ。俺ら4クラスしかねぇのにな」
40人として…ええと……15かけ40で………んーと…600…それから3かけて…
「1800」
「え」
「大体の全生徒数、数えてたんだろ?」
「何でわかったの!?」
「恭奈のことはなーんでもお見通し」
ピースをし、ニヤリと笑う。
なんでわかったのかな…。
「頑張って暗算してんだなーって。目、キョロキョロして考えてる顔してた」
「考えてる顔かぁ…斗真はよく上見るよね考え出す時」
「え。あー…そう言われればそうかも。よく見てんな」
「斗真こそ」
「「あはははは」」
「うわー…バカップル」
「バカップルだね」
「バカップルかよ」
「バカップル」
「バカップルだな」
そんな声が後ろの方から聞こえてくる。