イケメン彼氏の秘密


2人して後ろを振り向くと、学校の陰に5人、人がいた。


1人は女の子。
あと4人は男の子。


どう見ても不良だ。


ヤバい絡まれたくない。いやもう絡まれてるのかも…。


斗真に早く逃げようと言おうと思ったんだけど



「羨ましいか。羨ましいのか。そうか」

「と、斗真!?」



何故か自ら更に絡み始めた。

茶髪の人は隣の黒髪の女の子を自分の方へと引き寄せる。



「残念だけど俺は独り身じゃないしね。ね、嵐」

「何が「ね、嵐」だよ!?あたしは別に伊織の事好きじゃない」

「またまたー照れちゃって」

「俺と海人はいるし。独り身は蓮だけだな」

「一輝はともかく海人!!お前いるのかよ!?」

「うん。何か悪い?」

「お前だけは信じてたのに!!裏切られた!!」



何だか不良組だけでわいわいし始めた。


今がチャンス!!


今の内にここから離れ…



「はっ。どんまい金髪くん」



ぽんっと金髪の男の子の肩を叩く斗真。


斗真。うん。斗真が。


…何やってるの斗真!?なんで絡むの!?


もしかして不良って思ってないとか…いやいややっぱりどう見ても不良だよこの人達。



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