イケメン彼氏の秘密
席に案内してもらい、腰を掛ける。
「えと…メニュー表は此方……あれ?ない…あれ……?」
慌てて探し出す男の子。
メニュー表失くしちゃったのかな?
斗真はその男の子をガン見。
怒っているのか怒っていないなのかわからない。
男の子は斗真の顔を見ると更に焦る。
あ、怒ってると思ったみたい。
「メニュー表は此方になります。遅くなってしまい申し訳ありません」
「悠!」
慌てる男の子の後ろから差し出されたメニュー表を受け取る。
「おい吉野。お前も謝れ」
「あ。うん!申し訳ありませんでした!」
「いやいやいいよ。てかいいキャラしてたと思う俺は。ドジ的な」
怒ってなかった。
ていうか逆に褒めてるし。
「そうなんですよ。こいつ弄るの凄く楽しいですよ。好きにこいつで遊んでください、ご主人様」
「え、えぇ!?何言ってるの悠!?」
また慌てだす男の子。