イケメン彼氏の秘密
し、芝居ってことは本物じゃなかったんだ…良かった。
「っていうか斗真!芝居にノッたってこと!?」
「空気読んだだけだって」
「読まなくていいよ!」
「いやいや俺も読んでくれて助かっ…うわ眩しい……」
急に後ろから光が入る。
後ろを振り向くと、さっきの受付係の人が凄く呆れた顔でドアを開けていた。
「おい。入口にいつまでいる気だよ。外まで声聞こえてきてるんだけど」
「柊也ー聞いてよ。今さ初めて俺の芝居成功したんだ!」
「いやどうでもいいから早く進めろっての。次が入れないだろ」
「どうでもいいって酷いなー。俺の感動を聞いてもらおうと」
「瞬、早く翔連れてけ。そしてお前らも早く進め」
「えー」と言う男の子を無視し連れて行く。
というかそうだよね。入口に長々いたら迷惑だよね。
「さてと進むか」
「そうだね」
進む度にお面のクオリティが上がっているような気がする。
そして教室なのにどうしてかとても長く感じる。
これって出口に辿り着けるの…?