イケメン彼氏の秘密
後ろには壁。左右は机。前には対照的コンビ。
逃げ道なんてどこにもない。
詰め寄ってくる対照的コンビ。
そ…そうだっ……携帯!!
発信ボタンを押す。
すると段々と近づいてくる音。
「…もしもし恭奈……?」
「斗真っ!」
「ん…恭奈!?何やってんだ、お前ら」
「麻倉氏!このアーヤちゃん似の方と知り合いだす?」
「知り合いも何も彼女だし」
「か、彼女ですと!?」
「斗真ぁっ!!」
久しぶりの斗真の元へ駆け寄り、抱きついた。
抱きついたことなんてなかったけど…ちょうど来てくれた嬉しさと久しぶりの感激の勢い。
少し不安もある。
「ゆ、恭奈…!?なんだこれ。どっきりかっ!?」
「麻倉氏、ずるいだす。リアルアーヤちゃんを彼女にするなんて」
「教えてくれても良かったですぞ!」
「斗真!この人達意味わかんないよっ何なのアーヤって…」
着させようと詰め寄られた事を話すと斗真の目付きは変わった。