イケメン彼氏の秘密
斗真は私の頭を撫でると、そのまま黙ったまま。
静まり返っている教室に2人きり。
その沈黙を破ったのは斗真。
「いつまで抱きついてるの?」
「うん……」
「嫌ってわけじゃないからな!?ただ顔見せて欲しいなって…久々だし」
「無理……」
泣きそう…いや、もう泣いてる。
やっぱり私のためが良かった。
約束も私として欲しかった。
しょうがないことなのに…いつからこんなに欲張りになったのかな。
「恭奈……お願い、顔上げっん!?」
一瞬だけ。
ほんの一瞬だけ。
触れるだけのキス。
私からってことではファーストキス。
「え……あ…な……」
「斗真……斗真は…本当は誰が好きなの?」
そうだ。
もう一目惚れの時点でおかしかった。
私にそんな魅力はないし。
他に可愛い子なんてたくさんいる。
それに斗真はモテるから…たくさんの人とも付き合ってる。