イケメン彼氏の秘密


素早くゲーム屋さんの中へ。


隅から隅まで探してみたけど…斗真の姿はなかった。


え…ヤバいよ。迷子なんて。


とりあえず出入口に近いレジの人に聞いてみるしかない。



「すみません」

「はい?」

「20分くらい前にキャップを被った黒渕眼鏡のカジュアルな格好した金髪っぽい茶の髪色をした男の人、知りませんか?」

「あー斗真くんですか?」

「そうです!麻倉斗真です」



何で知ってるのかはわからないけど特定できてるから話は早い。


出ていったのかどうかが重要。



「斗真くんはよくウチの店に来てくれるんですよ~。しかも感想お願いしたらすぐにプレイして教えてくれて」

「はぁ……」



斗真について語らなくていいから出ていったのかどうかが知りたい!



「あの…それで斗真は?出ていったんですか?」

「出ていきましたよ。貴方が入った頃に」

「えぇっ!?」



なんてこった。


入れ違いだなんて……。


慌て外に出ても斗真の姿はなくて。


私は迷子になりました。




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