イケメン彼氏の秘密


斗真はお兄ちゃんがシト(?)だと確信すると、ぎゅっとお兄ちゃんの手を握った。


な、何でお兄ちゃんの手を握るのっ!?


当然握られたお兄ちゃんはかなり驚いていた。



「俺、そっち系な趣味ないんだけど…」

「俺もないですよっ!!」



お兄ちゃんの言葉に反応するとばっと手を離す。


そっち系…?あっち系…?どっち系…?←


私にはわからないけど、2人はわかってるんだ。



「ただ俺はファンですからっ!その感きわまって…」

「お兄ちゃんの…ファン?」

「え。やっぱりそっち系な…」

「だから違います!!」



斗真がお兄ちゃんのファン?


どういうこと?


全く状況についていけてないんだけど。



「シトさん。俺はサクトです!」

「サクト…えぇっ!?マジで!?」

「マジです、マジ」

「うっわー…想像と遥かに違う顔だな、おい」



なんなの。


私をおいて話を進めないで欲しい。



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