イケメン彼氏の秘密


…で。


「適当に座ってて」と言われても…困る。


きちんと整頓された少し広めの部屋。


座れる場所はどこでもあるけど。



「はいお茶ー…って高橋。何でそんな隅っこに…」

「だ、だって…」

「こっちおいで、ほら」



ぽんぽんっと自分の隣を叩く麻倉くん。


そこから少し離れた場所に座ると苦笑い。



「遠い…まぁいいや。何かしたい?」

「なんでもいいよ」

「そんじゃ…んー……そうだ。格ゲーとかできる?」

「格ゲー?」

「格闘ゲームのこと」



格闘ゲーム…あ。お兄ちゃんがやってた。


なんか戦って体力を削っていくみたいな。



「で。1つ提案があるんだけど」

「提案…?」



なんだろう。提案って。






< 7 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop