イケメン彼氏の秘密
麻倉くんはコントローラーを置き、もう一度自分の横を叩いた。
「1つ目のお願いね。俺の隣、座って」
「う、は、はい」
「何で敬語…可愛いけど」
「か、かわっ…!」
「じゃ、二回戦~♪」
そう言うとまた始まった。
そしてさっきと同じ結果。
そうだよね。そうなっちゃうよね。
「2つ目、麻倉くんはやめて斗真って呼ぶこと」
「え、呼び捨て…!?」
「うん」
「と、と…とう………とう…」
じっ…焦れったい!!
自分で言うのもなんだけど焦れったい…!!
名前…呼び捨てってこんなに恥ずかしいの……!?
期待した顔でずっと見てくる彼。
「うっ……と、斗真っ」
「か、可愛いっ!可愛いすぎる、高橋…キスしていい?」
「え…キ、キス!?」
どうしてそうなるの!?
心の準備が不十分すぎるよ…!!