イケメン彼氏の秘密
真由美ちゃんの家を出ると、「そういえば」と首をかしげた。
「お前らは何でこのこと知ってたんだ?しかも真由美とまで断定してたし」
私はてっきり斗真が2人に話していたのだと思ってたけど違うみたい。
花音ちゃんと陽菜乃ちゃんは顔を見合わせるとクスリと笑った。
「だって~斗真さんの昨日の電話…あの慌てぶりはわかりやすいですよぉ」
「麻倉くんがあんなに慌ててあたしに電話してくるなんて恭奈のこと以外何があるの」
「結構冷静に話したつもりだったのに」と思い返す斗真。
そんなに慌ててたんだ……。
花音ちゃんも陽菜乃ちゃんもその後色々(何をしたのかは教えてくれなかった)して、真由美ちゃんの家まで来たらしい。
そうしたらちょうど鉢合わせして、目的は同じと分かって乗り込んだんだとか。
「2人とも有難う、私なんかのために色々迷惑かけちゃって…」
「なぁーに言ってるんですかぁー。先輩だから色々やったんですよ!あたし先輩大好きですもん、斗真さんより愛は大きいです」
「あたしも恭奈のためだからよ。麻倉くんよりも恭奈のこと大好きだもの」
「おいおい、お前らが俺の恭奈愛に勝てるわけないだろ」
「うっわ何ですか~その発言!きもっ!」
「殴るぞ陽菜乃…」