虹色えんぴつ
翔太の言葉を最後まで聞かないで
勝手に切っちゃった…
あたしは何を考えているんでしょう。
いつもはこんな事出来ないのに。
「アイスでも買って帰ろうかなー」
結局あたしは携帯をポケットに閉まって
寄り道してアイスを買って家に帰宅した。
次の日もいつも通り
翔太と登校するんだけど…
待ち合わせ場所の近所の公園さえ
前を通らずに違う道から一人で登校。
教室へ着けば
翔太はまだ来ておらず
明奈だけ席についていた。
「桃奈、おはよー!」
いつもと同じ元気な明奈に
少しホッとして挨拶を交わす。
翔太の事が気になったけど
明奈は何て事ない顔してるし
大丈夫だったんだ。